イケメンが豹変して発達障害が確定した話②

↓このお話の続きです。

今でこそTwitterで『アスペ長男』と呼んでいますが

この頃はまだ私の予想でしかありませんでした。

 

保育園の先生からの電話連絡があった当日、

私はご飯を食べながら長男に

「今日なにかあった?」と聞きました。

 

 

そう聞きながら気付き始めていました。

長男はいつもお友達の話は自分からはしていなかったのです。

 

「今日も楽しかったよ!」と長男。

 

「でも先生から様子が変だったって言われたんだよ。」と私。

 

長女は普通に晩御飯を食べていました。

 

私はそのとき弟のことを思い出していました。

弟は知的障害者でした。

幼い頃、知能の発達が遅く

強いこだわりがあったのです。

 

長男が言いました。

突然人格が変わったような口調で。

「・・・あいつがいけないんだ。あいつが話も聞かずに勝手に◯◯くん(長男自身のこと)のこと、悪いもの扱いしたから。」

 

保育園の先生に対してあいつと言っていました。

 

辛そうな、悲しそうな初めての表情でした。

でも、夜泣きをしているときの目でした。

 

なんとも言い表しようのない、夜泣きのときの目。

感情でというよりも、脳が泣いているような。

きっとこの感覚は同じ発達障害を持つ親にしか理解できない気がします。

 

 

 

そのときにまた思い出したこと。

 

 

父の言っていたこと。

「この子は大人が話す言葉をちゃんと理解している。なにか違う。」と。

 

ジジばかだと思っていた言葉。

 

確かになにか違う、とこの時初めて違和感を覚えました。

 

 

思い返す違和感とは

 

長男は、姉である長女とひとつ違いの年子でした。

姉弟とても仲良しで、まるで双子のように一緒でした。

 

長男が豹変したその年は、

生まれて初めてその長女と離れ離れになった年でした。

 

長女が小学1年生、長男が保育園の年長さん。

いつも一緒だった長女と離れてしまい、ストレスによるものかもとも思いましたが

 

周囲を敵視する、強気な口調にそうではないと確信しました。

 

長女にはない違和感が長男にはあったのに

私が気づいていなかった。

重要視していなかった。

 

 

シングルマザーで仕事と家事の日々の中、余裕がなかったことも要因にあります。

でもこれといった問題もなにもなかったので

アンテナも張れていませんでした。

 

長男は父が言うように

子どもの理解できる言葉に変換しなくても大人口調のままでスムーズに話が通じて、

本人自身が話す言葉自体も大人口調でした。

 

また、

当時ポケモンが流行っていたけれど

カードやポケモン辞典を与えると

カタカナを長女より早く習得し、

長女にカタカナを教えていたこと。

 

 

車のメーターを見ながらどのメーターが動くと数字がどう動くか

などを指摘し、なぜなのか質問してきました。

 

 

足し算、引き算を覚えるのも早かった。

 

暗算でした。

 

どうやって計算してるのか聞いたところ、

「頭の中で絵で想像する。勝手に出てくるよ。」

と答えていたのです。

 

決して世の中の天才と言われるようなものではなかったけど

3桁、4桁のそれはもう正当していました。

 

 

でもちょっとセンスがあればできることなのかもと私は特別視せず、

そう思っていたのです。

 

 

また前回のブログに先生も書いていましたが、

長男はパズルが得意でした。

 

でもちょっと得意なだけで

違和感を感じていたとしたら

絶対にやり切ってやるという負けず嫌い精神が非常に強かったです。

 

パズルを絵が描かれていない裏面にして挑戦したり、

もっと大きなものに挑戦したり試行錯誤することも好きそうでした。

 

ただ、そのこだわりがなんとなく知的障害者である弟にかぶりました。

 

 

弟は電車が大好きで毎日学校が終わると

電車が見える丘に暗くなるまで見に行く子でした。

 

そのこだわりに似たものを感じたのです。

 

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